【ほぼ同じ?】消防設備と防災設備の違いについて

愛知県で防災設備の点検、工事を行っております有限会社ヤマモト防災です。

消防設備と防火設備。
なんだか似たような言葉ですが、何が違うのでしょうか。
建物を管理されている方だと、その点が気になっているかもしれません。

今回はこの2つの違いと、あわせて消防士と消防設備士の違いについてご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください。

■ 消防設備とは?

消防設備には、しっかりとした規定はありませんが、ここでは消防法で使用されている「消防用設備」として解説します。
もともと消防という言葉自体には、火事を消して延焼を防ぎ、ほかにも火災・水害の警戒・予防するという意味が込められています。
「消防用設備」は主に消火・警報・避難を目的としたもので、消防法によって設置が義務付けられている設備のことです。
このような感じですね。

【消防用設備等の種類】

消火設備 ・消火器及び簡易消火用具(水バケツ、水槽、乾燥砂等)
・屋内消火栓設備
・スプリンクラー設備
・水噴霧消火設備
・泡消火設備
・不活性ガス消火設備
・ハロゲン化物消火設備
・粉末消火設備
・屋外消火栓設備
・動力消防ポンプ設備
警報設備 ・自動火災報知設備
・ガス漏れ火災警報設備
・漏電火災警報器
・消防機関へ通報する火災報知設備
・非常警報器具(警鐘、携帯用拡声器、手動式サイレン)
非常警報設備(非常ベル、自動式サイレン、放送設備)
避難設備 ・避難器具(すべりだい、避難はしご、救助袋、緩降機、
避難橋、その他の避難器具等)
・誘導灯及び誘導標識
消防用水 ・防火水槽、これに代わる貯水池その他の用水
消火活動上必要な設備 ・排煙設備
・連結散水設備
・連結送水管
・非常コンセント設備
・無線通信補助設備

 

■ 防災設備とは?

防災設備は、消防用設備よりももう少し範囲を広げた捉え方ができます。
火災だけでなく、水害や台風、地震などを含めた災害を防ぐことが「防災」という意味だからです。
消防用設備も、防災設備の一つとして数えても不自然ではないでしょう。
なお、火扉などの防火設備は、建築基準法に規定されたものなので、消防法の「消防用設備」ではありません。これも防災設備といえます。

ほかにも、近年は大雨による浸水が問題視されているため、地下鉄などでは防水シャッターの設置がすすめられています。
防水シャッターはまだできて新しいもののため、点検義務は存在せず、メーカーが点検を行っている状態です。
今後起きる災害によっては新しい防災設備が出てくる可能性は高く、もっと広がりをみせていくのが、消防用設備との大きな違いかもしれません。

■ 消防士と消防設備士は何が違う?

同じ消防のついた消防士と消防設備士ですが、この2つは何が違うのでしょうか。

・消防士

消防士は、各地方自治体に所属する公務員です。
火災が起きたときの消火活動のほか、出火原因の調査、救急車での搬送、事故が起きた時の救助など活動範囲は広いです。
緊急時の対応以外では、火災予防のための避難訓練、新築の建物で消防用設備を設置したときの「設置届」が正しいか確認する「消防検査」も行います。

・消防設備士

消防設備士は、消防用設備の工事・整備・点検を行える、国家資格です。
所属しているのは民間の会社なので、サラリーマンですね。
消防設備が作動するかどうか定期的に点検し、必要であれば設備の更新を行うのが仕事です。
万一火災報知器が誤作動した場合などは、消防署ではなく、建物を担当している消防設備士に相談してみてください。

■ 愛知県での消防設備点検・施工は、有限会社ヤマモト防災まで!

有限会社ヤマモト防災は、愛知県内にて消防設備の保守点検、設備工事の設計・施工を承っております。

消防用設備は半年に1回の機器点検、1年に1回の総合点検を実施することが規定されています。
点検業者をお探しでしたら、ぜひ弊社にお任せください。
また、新築建物の消防用設備設置もできます。

以下のメールフォームよりご相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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■ まとめ

消防設備は、消防法に定められた「消防用設備」を指し、防災設備は火災を含めた災害を防ぐ設備を意味するといえます。
近年は甚大な被害を出す災害も多く、今後は新しい防災設備も出てくるでしょう。
なお、消防用設備の点検は、一般的に消防設備士が実施します。


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