消防用設備の種類と取扱いのできる資格について

愛知県で防災設備の点検、工事を行っております有限会社ヤマモト防災です。

マンションなどの大きな建物では、年に3回は消防用設備の点検が行われます。
この消防用設備ですが、目にする機会の多いものもあれば、あまり人目に触れないものもあり、意外にも種類が多いです。
どの消防用設備を取扱えるかは、取得する資格によっても異なります。

今回は消防用設備の大まかな種類と、取扱える資格について、ご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください。

■ 消防用設備は大きく分けて4つ

消防用設備は大きく4つに分類されます。

・消火設備

火災が発生した際に、消火を行うために使用する設備です。
火の消火方法は4つあります。
水をかけて冷却させる方法、可燃物の供給を止める・可燃物を取り除く方法、酸素の供給を止める・酸素濃度を下げる方法、可燃物の原子を不活化させる方法です。
消火設備は、可燃物を取り除く方法以外の3つの消火方法を採用したものです。
たいていは水を使用しますが、電気室などで起きた火災は不活性ガスで消火するなど、施設や部屋によっては特殊な消火設備が設置されています。

・消火器及び簡易消火用具(水バケツ、水槽、乾燥砂等)
・屋内消火栓設備
・スプリンクラー設備
・水噴霧消火設備
・泡消火設備
・不活性ガス消火設備
・ハロゲン化物消火設備
・粉末消火設備
・屋外消火栓設備
・動力消防ポンプ設備

 

・警報設備

火災が発生した際に熱・煙を感知し、建物内にいる人に火災発生の通知と避難を促します。
マンションなどでは、専有部の各住戸内にも設置されており、年1回は総合点検で立ち入り検査が実施されます。

・自動火災報知設備
・ガス漏れ火災警報設備
・漏電火災警報器
・消防機関へ通報する火災報知設備
・非常警報器具(警鐘、携帯用拡声器、手動式サイレン)非常警報設備(非常ベル、自動式サイレン、放送設備)

 

・避難設備

火災などが発生した際に、建物内にいる人が避難するために用いられる設備です。
マンションの場合、避難はしごはベランダに備えられており、各階の角部屋や真ん中の部屋にあります。

・避難器具(すべりだい、避難はしご、救助袋、緩降機、避難橋、その他の避難器具等)
・誘導灯及び誘導標識

 

・消火活動上必要な施設

火災が発生した際に、消防隊による消火活動で使用される施設です。
消防活動の難しい高層階・地下階・地下街などでの消防をサポートします。

・排煙設備
・連結散水設備
・連結送水管
・非常コンセント設備
・無線通信補助設備

 

■ 設備によって取扱える資格が異なる

消防用設備は、種類によって取扱いできる資格が異なります。

・消防設備士

消防設備士は、甲種だと消防用設備の工事・点検・整備、乙種だと点検・整備ができます。
甲種は特類~第5類、乙種は第1類~第7類があり、類によって担当できる消防用設備が違います。
甲種になぜ第6類・第7類がないのかというと、消火器はすぐに調達できるほか、漏電火災警報器の工事は電気工事士にしかできないためです。

第1類 屋内消火栓設備
屋外消火栓設備
スプリンクラー設備
水噴霧消火設備
第2類 泡消火設備
第3類 不活性ガス消火設備
ハロゲン化物消火設備
粉末消火設備
第4類 自動火災報知設備
ガス漏れ火災警報設備
消防機関へ通報する火災報知設備
第5類 金属製避難はしご
救助袋
緩降機
第6類 消火器
第7類 漏電火災警報器

 

・消防設備点検資格者

消防用設備の点検・消防署への報告ができる資格です。工事はできません。
第1種は消火設備と消火活動上必要な施設の一部、第2種は警報設備・避難設備・消火活動上必要な施設の一部を担当できます。

第1種
・消火器及び簡易消火用具(水バケツ、水槽、乾燥砂等)
・屋内消火栓設備
・スプリンクラー設備
・水噴霧消火設備
・泡消火設備
・不活性ガス消火設備
・ハロゲン化物消火設備
・粉末消火設備
・屋外消火栓設備
・動力消防ポンプ設備

・連結散水設備
・連結送水管

 

第2種
・自動火災報知設備
・ガス漏れ火災警報設備
・漏電火災警報器
・消防機関へ通報する火災報知設備
・非常警報器具(警鐘、携帯用拡声器、手動式サイレン)非常警報設備(非常ベル、自動式サイレン、放送設備)

・避難器具(すべりだい、避難はしご、救助袋、緩降機、避難橋、その他の避難器具等)
・誘導灯及び誘導標識
・排煙設備
・非常コンセント設備
・無線通信補助設備

 

■ 愛知県での消防設備点検・施工は、有限会社ヤマモト防災まで!

有限会社ヤマモト防災は、愛知県内にて消防設備の保守点検、設備工事の設計・施工を承っております。

消防用設備は半年に1回の機器点検、1年に1回の総合点検を実施することが規定されています。
点検業者をお探しでしたら、ぜひ弊社にお任せください。
また、新築建物の消防用設備設置もできます。

以下のメールフォームよりご相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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■ まとめ

消防用設備は、消火設備・警報設備・避難設備・消火活動上必要な施設の4つがあり、建物の構造や性質によって設置されている設備が異なります。
また、取扱える資格は設備ごとに違いがあり、有資格者以外の点検・整備・工事は禁止されています。


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